2015年8月29日土曜日

不屈の人

あまり思い通りにはいかないまま八月も終わりに差し掛かっている。
2年前くらいから入退院を繰り返していた祖父が亡くなった。89歳。5浪して東大に入って、教員をやったり留学をしたり、会社の社長になったと思えばその会社が爆破されたり、若い頃の逸話がどこまで本当なのかはわからないけれど、僕にとってはただ寡黙で優しい祖父だった。
祖父の自宅から棺を載せた車を見送る時、僕らが祖父宅に遊びにきて帰る際には、いつでも祖父が僕らの車が見えなくなるまで外で手を振っていてくれたことを思い出した。この景色を祖父は見ていたのか、いつもこんな風に僕らを見送っていたのか、と思うと込み上げてくるものがあった。
祖父の告別式の日、僕は25歳になった。

2014年12月21日日曜日

2014年9月28日日曜日

2014年9月23日火曜日

100/365

 働き始めてからあっという間に時間が過ぎていって、気付けば今年はあと100日しかないらしい。
 去年は秋からずっとばたばたとしていたけれど、今年は特に何も変わらず平坦な日が続きそうだ。とはいえ教え子達はこれからが正念場、皆希望通りの進路に送り出せればいいんだけど。そして仕事関係では僕自身も一つ決断をしたのでまた次の場所を探さなければ。
 最近思ったこと、自分でもよく使ってしまう「懐かしい」という言葉が、現在や未来の可能性を放棄しているようで好きじゃない。都合の良いノスタルジーにばかりしがみ付いても現状は何も変わらないのに。或は懐かしいという枠の中に入れられて、過去として風化していくことの虚しさもある。
 それに対して十ウン年ぶりに出たというAphex Twinの新譜が良い。というか相変わらずだ。過去の存在に思われるものでも、こうやって予期せず再会すると変わらないなあと笑ってしまうこともある。環境や時代が変われば変化を余儀なくされることはあってもその根本はなかなか変わるもんじゃない、そう考えると「懐かしい」も少し前向きに捉えられる。





2014年8月29日金曜日

24

この前一つ年を取りました。
もうすぐ夏も終わりますね。
涼しい季節が待ち遠しいです。




2014年8月14日木曜日

8/14 雑記


8/14

癌で入院していた祖父に会うため町田へ。つい数ヶ月前にも会ったのだが、放射線治療の影響でものが食べられず点滴で生活をしていたという祖父は酷く痩せこけてしまっていた。それでも最近は徐々に食欲も出てきたという祖父、齢にして八十八、元気そうで良かった。


祖父の回復ぶりに少し安心したのち、旧白州次郎邸武相荘へ行く。ずっと行ってみたかったのだけれど、なかなか足を運べず今日まで至る。白州次郎という人物についてここに書くのは野暮だけれど、とりわけ印象に残ったのは次郎が妻正子と結婚する際に送った写真に書かれた文章。
"You are the fountain of my inspiration." という一節、英語学的な正しさはわからないけれど、シンプルでありながらとても魅力的なフレーズだった。

また明日から夏期講習の後半戦。精進。




※FBをやめてみたりSNS依存を目指してはいるのですが、どこかまとまった文章を書く練習の場が欲しくて始めました。